サッカープレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが補強をして、チームの刷新を図ろうとしています。今シーズンは、プレミアリーグで上位になっていて、6位と芳しくない結果に終わった昨シーズンよりも良いチームとなっています。でも、UEFAチャンピオンズリーグでは決勝トーナメントの1回戦で敗れ、プレミアリーグでは首位のマンチェスター・シティに勝ち点で十数点を付けられていて、満足できる補強には達していません。
シーズンを通して一部のスタメン選手のパフォーマンスに不満を持っているジョゼ・モウリーニョ監督は、多数の選手の放出と獲得をチームに要求しています。
今シーズンのスタメンを見て分かるのは、先発の11人の半分以上がアレックス・ファーガソン元監督時時代からチームに所属していた選手ばかりであることです。ここ数年、多額の資金を投じて補強に動いていますが、アレックス・ファーガソン元監督が退任してからチームに加わった選手で、スタメンで出場しているのは、ミッドフィルダーのファン・マタやアンデル・エレーラ、およびネマニャ・マティッチとフォワードのロメル・ルカクの4人だけです。この結果は補強が上手くいっていない証拠で、これだけ資金力を使って補強しているのに、大型補強の成果が出ていないのは、チーム運営が機能していない現れです。
特に、ディフェンス陣を見ると、アレックス・ファーガソン元監督のチームにいた選手ばかりが目につきます。ここ数年の間に十人弱のディフェンダーを獲得しましたが、最近はこの誰もが先発起用されていません。つまり、このような補強や戦歴から判断すると、ここ数年の補強が十分に機能していないことになります。
来シーズンの補強の目玉とされているのは、レアル・マドリードのウェールズ代表フォワードガレス・ベイルですが、モウリーニョ監督は、このほかに4人の選手の補強を目指してます。マンチェスター・ユナイテッドは、これら選手の獲得のために400億円強を投資する準備をしていると伝えられており、資金力はあるが補強下手というレッテルを解消すべきです。