2018年サッカーW杯でのMVPはクロアチア代表のモドリッチでした。優勝国はフランスでしたが、決勝で敗れたクロアチアのモドリッチがMVPだったのです。ただ前評判でも、モドリッチのMVP予想はされており、それだけ評価に値する選手だということが分かります。
モドリッチは、レアル・マドリード所属でMFを担っていますが、攻撃も守備もそつなくこなす万能MFと言われています。中盤でゲームを組み立てる能力が非常に長けており、精力的に幅広く動き回って攻撃を組み立てているのです。レアル・マドリードには、決定打を打つ選手が他にもいるので、如何にそのスター選手にボールを回すかが重要となるのですが、モドリッチには絶対的な安定感があります。たとえ周りを数人の相手選手に囲まれてしまっても、抜群のボールコントロールにより、パス・股抜き・トラップなどで華麗に抜き去っていきます。
そんなモドリッチは、レアルでの背番号は10番をつけています。大人気サッカーアニメの「キャプテン翼」でも大空翼がつけていた10番というと、チームの主軸を担うと考えてしまいますが、実はレアル・マドリードではちょっと違った意味合いがあるのです。もちろん10番は魅力ある番号なのですが、レアルでは長い間10番をつけた選手が活躍できないという歴史が刻まれてきました。とても活躍した選手もかつてはいたのですが、最近では不本意な退団や期待外れといった選手が続き、呪われた番号と言われることもあるのです。
そんな10番を引き受けることになったモドリッチですが、見事10番の栄光を取り戻す活躍を見せています。身長が高くなく華奢な体格で、冷静な知的派であるモドリッチは、日本にもファンが多い選手の一人と言われています。